タトゥーを彫る前には
肌に下絵を写します。
その際に
専用の用紙とコピー機を使えば
簡単にアウトラインを肌に写せます。
しかしいつも紹介している
昔の彫師の時代には
そんな便利なものはありませんでした!
どうしてたかといいますと
アセテート(透明なプラスティック)の板に
(当時のアセテートステンシル)
太い縫い針やレコード針を使い、
下絵に沿って溝を彫り、
炭の粉をふりかけて軽く表面を拭き取り、
ワセリンを塗った肌に押し付け、
溝に残った粉を肌に
写していました。
(使用していた頻度によって黄ばみが濃いです)
アセテートはわりと堅く、
溝を彫るのも一苦労で、平面ではない肌に
綺麗に写すのは大変だったと思います!
現在も残っているアセテートステンシルは
有名な彫師やデザインによっては
ビンテージとして高価な値段で取引されています。
現在とは違い、
道具や技術が不十分で試行錯誤していたからこそ
あの味わいや雰囲気があるのかも知れません!